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2023.10.24-11.5

Naoto Fuchigami Solo Exhibition "Holostrangeon"

RA art Gallery(神奈川)

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タイトルの「Holostarangeon」は、哲学用語である「Holon」と「奇妙な」という意味の英語「strange」を合わせた造語である。
「Holon」とは、“全体”を意味する「Holos」、全体を構成する“個”を意味する「On」を合わせた既存の造語で、“個”同士は異質なものであるが、全体としては調和がとれている状態や、部分でありながら全体として機能する状態を表す概念である。

例として、生物の器官が分かりやすい。“全体”を人間の体とすると、心臓や肺などの器官は体を構成する“個”とみることができる。心臓と肺は全く異なる機能を持つが、体全体としては調和がとれており、心臓や肺も細胞という“個”で構成された“全体”とみることができるといった具合だ。

この概念は汎用性が高く、あらゆる物事に当てはめることができ、宇宙全体がそう構成されているといっても過言ではない。
これに「strange」を合わせ、「“全体”から見たときに“個”は常識に反するような奇妙なものであるが、全体としては調和がとれた状態」という概念として「Holostrangeon」とした。

これは私の現在の作品群全体に共通するコンセプトである。人間のスケールから見たときに、物質を構成する原子などの極微の世界では非常に奇妙なことが起きるが、我々はそのようなことを気にすることなく(気が付かず)日常生活を送っている。人間の範囲や定義したものがいかに限定的かということや、この世界観を作品を通して味わっていただき、世界の見え方が変わるきっかけになれば幸いである。

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