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approx. series

「approx.シリーズ」は、人類は物理学などの枠組みを使って現実世界を近似しているという思想を基盤としています。人間が現実を理解するために用いる枠組みは、不定形な図形を四角いタイルだけで埋めるように、対象を捉えきれません。こうした理解しがたいものを理解可能な形へと変換する人間の営みを表現しようとしています。

- fitting
人間が「物事を単純化し、枠に嵌め込もうとする行為」や、「単純化によって生じる不正確な補間」を可視化することを試みています。発泡ポリウレタンで作った不定形な塊を「本来の形」としたとき、押し付けられている既製の額縁などのフレームは、それを単純化する行為を表しています。「本来の形」を物質世界や人の感情、性格などに置き換えると、フレームは科学や言語、他者からの印象などに対応します。科学的な切り口だけでなく、SNSの一言で人格が判断され、AIによってあらゆる情報が要約される現代において、削ぎ落としが加速している感覚への抵抗も背景としています。

- inverse
着色した液体を一滴ずつ規則正しく支持体に滴下します。作為的に打たれたドットは、徐々に広がっていき隣り合うドットと結合することで、最終的には偶然性によって新たな図像を生み出します。「本来の形」をフレームで規定しようとする<<fitting>>に対して、<<inverse>>は規定された形から本来の形を描き出すため、<<fitting>>とは真逆に位置する行為を作品化しています。

- contour
自然物の輪郭を半導体という人工物で覆うことで、形状を近似します。

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